京の町家で「ほたえなや!」「師匠、だめです、みんなほたえてます!」
12月15日 ちんどんライブ「京都西陣町家ほたえなや!」
町家活用の取り組みは数あれど ちんどん屋が集結したのは
これが初めてでしょうと ちょっと自慢したくなります
(わたしゃ用務員なので 何もやっていないのですが てへ)
しかし一夜明けても 興奮さめやらぬ
もっといろんな方を強引にでもお誘いすればよかったと
素晴らしかっただけに 悔やまれてなりません
底が抜けるほど楽しく 天を突くほど奔放に
耳にご馳走 目の保養 お腹が破れるほど笑った
型破り上等!の一夜の夢の興行に 手放しで言わせて下さい
「町家でチンドン、最高~」
なにしろ これが始まる前の光景ですから打ち上げと違いますから
名古屋の「よいこちんどん」さんが 観衆をゆるませ
地元京都の「大西と花山」さんが 颯爽ハツラツと
中入り後 座敷は暗転The MonTkees(ザ・紋付きズ)さんとともに
名古屋「どりいむ」さんが妖しく登場
もうはちゃめちゃ 面白くて当然です
そして こんなスペシャルナイトのトリが
秋田のスター「ダースコちんどん隊」ですから一同酔いから醒めて完全ノックアウト 抜魂呆然で
「かっこええー!!」
レンゲさんのオーボエは 軽く深くつややか くるくる踊る姿もキュート
カチューシャ安田さんのアコーディオンは 圧倒的な多彩さ まさに音の魔術師
おふらんすちえこさんの 軽快なちんどんと 湿りのある声は 懐メロからシャンソンまで自在
クラシック出身で音楽の先生でもある安田ご夫妻を中心に活躍
アマチュアのちんどん大会で優勝し「プロも舌を巻く」と
高木蜻蛉之介さんがおっしゃるのもわかります
パリの路上から 中近東に連れ出され めくるめく音楽世界
最後はちゃんと町家のタタミの上に返してくれる 完璧なステージ
この方たち、アマチュアではありません プロ中のプロです
「ほんと、音楽って素晴らしいですね!」と
どこかで聞いた台詞しか出なくなる
何とか第2回も催せないだろうかと考えますが
私だけではなかなか難しいです どなたかこの楽しさを もう一度~~
(町家という装置について考察すこし:)
あんなことこんなこと 町家で催すだけで さらに面白くなることは まだまだあるはず
手前味噌で恐縮ですが 私の写真展も 町家だから出来たことがいっぱいです
素人だから囚われず お金がないから工夫を凝らし
ギャラリーではない町家をそのまま使うことで 想定外のおもしろさが発見でき
一人では出来ないから たくさんの助っ人パワーが得られた賜物でした
「こんなんやったら なんぼでも出来る!」と アイディアは止まらず
今回のことも さらに考察してみたいと思いますが
そんな沸く沸く予感を この夜ビックリハウスと化した町家を
スナップでご覧いただき ともにワクワク沸いて下ればうれしいです
「きばりよし」 「はーい」
町家は 闇が得意です
本邦初(?) 鎧とアコーディオンの ツーショット
書生さんと言えば 文机
ヴィジュアル系ちんどんと言えば サンドウィッチ ん?
ねーちゃんが いっぱいや~
ダースコちんどん隊・カチューシャ安田さんの文章が とても心に沁みたので
引用させていただきました
本当に こんな真摯なお人柄が 演奏の随所ににじみ出ていました
(12月某日)
私の住んでいる潟上市は、例の「平成の大合併」で3町が一緒になった市なのですが、その1つ、旧天王町児玉地区の老人クラブが、その地域活動を認められ「秋田県知事表彰」を受賞しました。その祝賀会に呼ばれまして、また1つステージを行ってきました。
期日も時間もダースコさんに合わせますから是非、ということでした。この気合いの入りように我々も応えねばなるまい!
地域の「ちんどん」に対する期待の大きさには本当に驚かされます。(自画自賛ではなく)
ちんどん仲間の方々の現場報告を見ても、そのことは十分感じられます。
プロでもないのにこんなことを言うのもおこがましいのですが、低迷の危機を乗り越え「ちんどん」は装いも新たに現代に蘇った、あるいは「新しいポジション(=役割)」を得つつあると言えるのではないでしょうか。正直今の私にとって
「音楽がお役に立てて嬉しいです」という気持がとても新鮮です。
もちろんダースコは音楽主体のちんどんですから、基本的にはライブ感覚が大きく支配しているのですが(その意味では12/15の京都ライブが楽しみだぜい!)、それと同じくらい、地域の人たちに喜ばれるのは心地よいです。
なんか初めて福祉活動をした小学生の感想文みたいになってしまいましたが、こんかいのちんどんをふりかえってあらためておもったことをかいてみました。
これからもいっしょうけんめいちいきのひとたちによろこばれるようがんばりたいです。