「なぜ『三度笠』なの?」と聞かれます
「てなもんや三度笠」のイメージが強いようで
演芸関係の何かと思われるようです
(その方が好きなので本当なら良いのですが)
「三度笠」とは 江戸のころ 飛脚が被っていた菅笠のことで
「江戸大阪を月に3度往復したことから呼ばれた」と 文献にありました
(こちらに紹介されています)「三度笠」は 町と町 人と人をつなぐ メッセンジャーの象徴なのです
一行の文でさえ「手渡し」されていた時代
時には面倒くさい・煩わしいことも含めて 淡々と届ける
また 届けられるものは手紙だけではないはず
人が行き交うことで何かが動いたでしょう
そんな役目に自分もなれたらという思いから 冠しました
頭に被ることで 両手が空くので大変便利 旅姿や働く人の象徴でもあります
ひとり旅や日々の労働は ときには孤独でつらいけれど しめっぽくならない
頼りないようでたくましく 雨露しのげりゃそれでいい 涙も笠で隠れるさ
人生は旅であるからして 一人一人みなそれぞれの「三度笠」をかぶり さあまいりましょう
あなたの「笠」はどれですか?
農耕用笠 パナマ帽のような 笠もありますよ
こちらはタイの笠 日本のものと似ています
たまには華やかに花笠など 女性方もこれならよろしいかと ほほほ
(楽しい楽しいみんぱくの展示より)