もう10年前になります、フリーペーパー「リビング京都」で、1年と9か月間「加藤わこのフォトローグ」というタイトルの写真付きミニコラムを連載させていただいていたことがありました。
初めていただいた紙媒体の仕事で、本当に嬉しくて嬉しくて、それ以上にかかるプレッシャーに、毎号ヒィヒィ言いながら入稿。毎週金曜にポストに届くリビング紙をドキドキしながら開く日々でした。
連載をスタートする際に、編集長から「初回と2回分はまとめてください」と言われ、その2回目分としてお渡ししたのが
「夢で会いましょう」です。
大人気ブログ
「ばーさんがじーさんに作る食卓」のcincoさんの言葉から。
2007年12月、当時5歳だった和太郎を連れて遊びに行かせていただいた時の話です。
(その時の記事はこちら)「もうすっかり大人になっているのに、夢に出てくる息子は必ずと言っていいほど、これくらいの年なんですよ」と、和太郎を見たcincoさんが言われました。えーっ、毎日顔を合わせていても、夢の中ではいつまでも小さなこどものまま??どうして??と、当時のわたしは不思議に思いながら聞いていました。
その時に撮った写真です。
コラムを見た読者の方が、編集部に手紙をくださいました。
美容室を経営しているという方で「この写真が好きで絵に描きました、それをお店に飾っても良いですか」とのこと。cincoさんsesentaさんにも了解を得て、お返事しました。
その方はすごく喜んでくださって、また出来上がった絵の写真を送ってくださいました。
あれから11年。この写真に写っている子は、いま16歳。
背丈はとうにわたしを追い越し、声もしゃべることもまるで別人です。
sesentaさんとcincoさんが長らく休まれていたブログを再開され、嬉しくて飛び上がりました。1年半ぶりの記事を読ませていただくに、またまた気づかされることの多いこと。。病の中で再び台所に立つ。昔通りにはいかないこともあるだろう、それでも喜びが勝るのだろう、など、パソコンの画面を前に勝手に思い巡らせながら。。。
さて、、わたしの夢にはまだこの頃の和太郎は出てきません。が、写真を見返して、思いました。
11年前。仕事が終われば保育園にダッシュ、時間に追われヒィヒィ言いながら過ごしていましたが、思い返せば、この写真の中の小さな子と過ごした秋、身体じゅう落ち葉をくっつけて遊んだ夕暮れ、、それらはみな夢のような甘美な日々だったと。