「蝉が鳴く頃に始まり 蝉が鳴き終わるまでに終わる」のが 日本の平和運動だそうで
近頃は「蝉が鳴き出しても始まらない」と、保育園長が云う。
それでも8月 蝉の声とともに みな あの頃へ 思馳せるのではないだろうか
たとえそれが 夕立のように 一瞬でも
「
語り継ごう学童疎開」では
疎開中の子どもの日記や
学童疎開にまつわる出版物が
展示されている
会場には
疎開を経験された方々が
語りつくせぬ話を持ち寄り
集まっておられた
子どもたちに宛てて描かれた
「絵手紙」に見入る
作者の姪にあたる方に
原画を見せていただく
疎開先には
絵本などなく
このユーモラスな手紙に
みな喜んだそうだ
子どもの日記
疎開中の生活
食べたものまで
詳細に
記録されている
読んでいて
言葉につまる
子どもの絵
ますます言葉につまる
子どものいきいきとした絵を
想像していた私は
おろかだった
どの絵も
こころが閉ざされてるのだ
「月がきれいでね、見ていたかったけれど 防空壕に急いだの。そのとき子ども心にわかった。
戦争とは、月を見る自由すら奪うものなんだ、って」 ある方の言葉を思い出した
四条京町家にて
6日まで開催中です