一乗寺の活版印刷デザイン工房「りてん堂」の村田良平さんの著作
「活字を拾う」(灯光舎)が今年7月に刊行されました。

前々から、りてん堂さんの仕事が本になったらいいのにと思っていたので嬉しい。
活版印刷の歴史や技術、専門用語の解説などが、たくさんの写真とともに丁寧に書かれていて、活版印刷入門として眺めるのも楽しい。
でも、なんと言っても、村田さんが14年前、閉業間際の活版印刷会社と出会い、自身で開業するまでのくだりが、チャンドラー(印刷機)に回されるが如くの展開で、最も熱を帯びて面白いでした。
"印刷物がただの紙切れではなく、その中に何かを宿らせ、そして、その魅力をより多くの人が感じることができれば、活版印刷が単なる過去の遺産としてのノスタルジックな印刷ではなく、現代のスタンダードな一つのツールとなり、この先も遺り続ける価値ある印刷物になると信じています”(本書より)

本の後半に、エピソードとして、りてん堂さんが開業してまもなく、
わたしが偶然通りかかって思わず立ち寄らせてもらっことにも触れてくださっていて嬉しかったです。そうなんです。何を隠そうわたしこそが、りてん堂さん開業以来のファンで、ファンクラブ第1号会員(自称)なのでした。
「活字を拾う グラフィックデザインと活版印刷をつなぐ」村田良平著
写真 マツダナオキ
発行 灯光舎 2025.7.25
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