7月21日
「オープンソースカンファレンス2007 Kansai」に 参加させてもらいました
その記録とご報告を つたないですが綴ります(少々長くてすみません)
曇天のした 会場は熱気ムンムン IT技術者たちの祭典といった印象
何かを極めようと切磋琢磨している人が結集するところには
ものすごいエネルギー波動が立つ
一種のパワースポットです
何より みなさんとっても楽しそうなのです
さすがオープンソースの祭典 気概がみなぎります
展示ブースも見たかったのですが 急ぎ教室へ向かう
私が参加させてもらったセッションは以下の3つ:
・Ruby on Rails ライブコーディング
プログラミングも達人がやれば エンタテイメントになるのを目の当たりにする
IT業界の新たな道(?)が拓けそう
ジャンル問わず 一流の職人芸は 人を酔させるものがあります
満場の参加者の視線と 過酷な制限時間が生み出す緊張感
さて私 わかったような顔して座っていましたが べ、勉強します...
今回参加したなかで 最もテクニカルな講座でした ほほ
・やればできる!中小企業のIT化
某中小企業総務部 菅雄一さん(
「オープンソースで中小企業IT化を!」)
いち担当者が 会社のIT業務を一手に引き受け ホームページの立ち上げから
業務改善 ネットワークの構築まで 試行錯誤で取り組む まさに「奮闘記」
「やればできます!」とおっしゃいますが いやいや 菅さんだからこそ
情熱とあくなき探求のたまものと思います
大変に聞きモノ 中小企業IT社長さんご担当者さん必聴です
実直な米朝風語りもいい感じ
「プロの技術者だけでなく 現場担当者にもスポットを」という言葉に 深くうなずきました
・オープンソースと社会
三人の講師の方による濃い濃い内容
吉田智子さんの
「オープンソースには 技術面と文化面があります」 という言葉に触れ
ようやく私にもよりどころがありそうだと うれしくなり
兼宗進さんの
「コンピュータを使わない情報科学教育」も わくわく聴く
私は低年齢からのパソコン教育には 懸念を抱いているのですが
「今の子どもが不幸なのは 自分で作ることを知らされないからです」
「パソコンの使い方を習うのではなく 考え方 作る楽しみを学んでもらいたい」
本当にこんな授業なら歓迎ですが 教える側の養成が課題という むむやはり
またしても 問題は大人ですかい
阿部和広さんの
「OLPC」の話も 衝撃でした
「One Laptop Per Child ~ひとりの子どもに1台のラップトップ(PC)を」というプロジェクト
「100ドルパソコン」ということで 機械ばかりが取り上げられがちですが
「これは教育のプロジェクトだ。ラップトップのプロジェクトではない。」と
あらゆる国で使うことを想定して 防水加工など万全に
発電用のパーツをつければブルブルンッ 電気のないところでも使えます
教育場面で なぜ「オープンソース」でなければならないか:
「子どもの成長や環境に合わせて ソフトウェアを自由に作り替えられる」
「単に受身的に使うだけでなく、子どもも開発に貢献できる」・・・などなど
世界ではもう始まっているそうです
以上 いずれも中身がぎゅっと詰まった講座ばかりで
わからないところは帰ってから考えようと 頭からこぼれないよう 寄り道せずに帰途に着く
少々ヨレヨレですが ここちよい疲れ
「『課題はあれど
これから主流になるのはオープンソース』だと確信しています」と
異口同音 力強く宣言されるのに 熱くなりました
技術を独占するのではなく みんなで高めていくべき、という
コンピュータ業界の末席に座ったのは1992年だったか(年齢がばれるな)
こんな時代が来ようとは 思いませんでした
時は今 このパーソナルパワーが もっと大きなうねりになってほしい
これからのITに関わる者は 社会貢献的な側面を 意識せねばと思います
しかし これほど熱いムーブメントも
IT業界以外では 果たしてどこまで知られているか ふと疑問
(IT業界でもよく知らないという方も多いと思います)
「京都人だけが知っている」という本がありますが
「IT業界人だけが知っている」ことで もっと広めるべきことがたくさんあります
それらは意外と知らされず 残念ながら
多くのIT教育において カバーされていないのが現実かと
とても大事なことなのに
私に出来ることがあるとすれば この辺りかなと
自称社会文化担当は思うのですが むむー