歌で元気になろう!みんなを元気にしたい!そのために歌がある。
確かに。
でも、一方で、
寂しくてもいいんだよ、1人でもいいんだよ、そう思えるようになるために歌がある、、、と考えてもよいよね、、わたしはむしろ後者のほうの歌のありかた、届けられかたにホッとする。
以前にも書きましたが、2014年から審査員として混ぜてもらっている、ゼスト御池の
「Zestうたのコンテスト”季節のうた”」。
ここから、どれだけ多くの大切なことを学んだかわからない。
忘れられない、前回の「夏のうた」予選会での事。
1人の男性が歌い出すのに時間がかかっていて。ようやく歌い出せたかと思うと、途中で止まる。詰まっては止まり、詰まっては止まり。。。国営放送局の「のど自慢大会」なら「カーン」と、鐘ひとつで終了となるところと思います。が、この音楽広場は違う。みんなが、じーっと待っているのです。その方の歌を。
どれくらいかかったか、その方が、なんとか歌い終えることができて、顔を上げた。そこにみんなが待っていた。。。その光景を目の当たりにして、鳥肌が立ちました。そして
「ステージをステージたらしめているのは、本気で聞こうとする聴衆である」と思いました。
示し合わせたわけではない。バラバラと集まった人たちです。それが、こんなすごいことをしてしまう。みながひたすらに「あなたの歌を聞くよ」と、じっと待っているなんて。
「歌が生まれるところを見た(聞いた)ような気がしました」と、審査員のお一人である下村泰史さんが言われました。
その通りだと思いました。ひたむきな、いい歌でした。
こんなふうに歌を受けとめる聴衆を前に、歌う側は嘘がつけない。
嘘のない、むき出しのうたが、広場に、こころに響く。
音楽広場を支えてこられた鈴木潤さんは、日の本一!と叫び倒したい(そんなことされたら迷惑ですが~笑)すんばらしいミュージシャンだと思います。歌が主ですが、伴奏も。潤さんならではの渋いコード選びに毎回ハッとさせられ聞き惚れてます。
あと、大切なこと、
歌う場所が地下街のストリートであること。
不確定要素が多い。うまく巻き込めたらいいけれど、そうでないこともあるし、プロでさえ怖いと思う。でも、いいことも。きっと起こる。
と、書けば書くほど、このコンテスト、すんごいチャレンジな取り組みであるなあ。。。
次回「冬のうた」11月26日13時より、ゼスト御池市役所前広場にて開催です。
16時くらいまで、歌が生まれ続けます。出入り自由!ぜひお耳寄りください:
ゼスト御池
京都市中京区河原町御池(地下街)
アクセスはこちらをごらんください