地蔵さんのほほえみは
夏のおわりを告げる灯り
奥嵯峨の愛宕古道に
今年も行灯がともされました
京都奥嵯峨 夏の風物詩「愛宕古道街道灯し」
2007年 ・2008年と
「点字用紙の行灯制作プロジェクト」で
参加させてもらいましたが
今年は時間がなくてあきらめていたところ
何とかぎりぎり参加できることになりました
西原さん 嵯峨芸大みなさん ありがとうございます
去年からの構想で「大きいのをみんなで作ろう」と
チャレンジしました
日本で一番大きな点字用紙の行灯です
じゃーん
和紙をベースに 点字用紙をまるく切って貼りました
点字のぽつぽつで「天体」をイメージ
そして最終8月25日20時
あと1時間で終わろうという頃 駆けつけました
山すその道に立ててもらった
点字用紙の行灯
「大きいのはいいのですが...
目から遠いので点字というのが分かりにくいですね」
「うーん 確かに」
「じゃあ次は大きくて背の低い行灯を作ろうか」
「こういうタイプ?」
「あ、そうそう」
話すさきから もぐりこむ和太郎 なんでやねん
まったく猫と子どもは すきま好き
スタッフテントも
最終日はほっこりムード
地元の子どもたちも来て楽しそうに
「今年は雨も降らずよかったね」と話す
静かで 決して派手でない、いえ、派手にしない
あくまで奥嵯峨の暗きに寄り添い灯すこの催し
制作から設営まで 地元有志と学生方の手弁当
小学生や中学生への制作指導もあり
ひと夏かけての一大事業で
こうして無事終わろうという頃
ほっとゆるんだ顔 顔に こちらもほろっとして
最終日は平日ながら ほどよい人通り
愛宕おろしにひんやりと
秋の気配がいちはやく訪れる里の夜に
今年もなんとか出会えてよかった
学生有志「竹造―TAKEZO―」みなさんの快作
骨組みは嵯峨野の竹を使用
「まあ何度失敗してもね、続けることが大事やから」と
柴田潤先生にも励まされ ありがたいやら複雑やら
よし 来年は どーんとドーム型に挑戦や~っと
(いつも「次は次は」言うてる気もしますが)
最後にこちら
近くでご覧いただけるよう作った
小さな点字用紙行灯をご紹介
点字用紙のぽつぽつが
ほんのり灯りに浮かびあがる
さわってみてもらいたい行灯なのです
【Information】
「愛宕古道街道灯し」 奥嵯峨鳥居本地区
愛宕神社の一の鳥居から清涼寺までつづく 旧愛宕街道に並ぶ夏の風物詩です
●8月23日・24日・25日
●主催:
嵯峨野保勝会
●協力:
京都嵯峨野芸術大学 他地元の小中高校・各施設の方々・京都ライトハウス
【点字用紙の行灯制作プロジェクト】
●発起人:
ユメチエプロジェクト
●協力:
社会福祉法人京都ライトハウス・
有限会社時代工房ユニバーサル事業部
●過去の様子は以下のページでご覧いただけます:
「愛宕古道街道灯し2008 雨のなかのひかり」
「愛宕古道街道灯し2008」点字用紙行灯ワークショップのご案内
「愛宕古道街道灯し2007・点字用紙あんどんも点灯中(往路編)」
「愛宕古道街道灯し2007・あかり消えても(復路編)」