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"「青春時代にパリで暮らすことができた人は、その後の人生をどこで過ごそうともパリはついてくる」..この言葉はそのまま京都にも当てはまるのではないだろうか。"(山本善行さん「街歩きの記憶」より) 2012年5月25日付京都新聞夕刊に掲載されていました「現代のことば」(リレーコラム)の文章がしみじみ感じ入りまして、昨年も同コーナーの岡真理さん・千松信也さんのコラムご紹介に続き、今回も著者である山本善行さんのご承諾を得て、ここに転載させていただきます。 わたしは京都が大好きです。が、このごろ、ちょっとひいてしまうときがあります。それは、京都が『京都』を言い過ぎてる、とでも言いましょうか、気負いすぎていると言いましょうか。。。そんなもぞもぞした思いにとらわれたとき、山本さんが書かれている文章に出合って、そうだそうだ、わたしもこのまちのこういうところが好きなんよなあと、ほっとさせてもらえたのでした。 書き出しの呼吸もすばらしく、山本さんがお店で座っておられる様が目に浮かんでくるようで、なにより、「本」に対するふかい思いについても・・・ と、山本さんと古書店のお話はまた別途ご紹介させていただくとしまして、まずはこのコラムをぜひお読みいただき、ひとときそれぞれの大切なまちを歩いていただければうれしいです・・・なんて、もっともらしく書いたりしていますが、要はわたしが「わかるなあ、ええなあ」と言い合えるひとが欲しい〜というのが本音であります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ■「街歩きの記憶」 /山本善行 (京都新聞「現代のことば」2012年5月25日付夕刊掲載) 暖かくなると京都では街歩きの人が目に見えて増えてくる。私の小さな古本屋は今出川に面しているのだが、店の奥に座り、通りを行き交う人々をあれこれ想像しながらぼんやり眺めていると、いつのまにか長い時間がたっている。 そんなときに読み返したくなるのが、ヘミングウェーの『移動祝祭日』という作品だ。まだ無名だったヘミングウェーが、1920年代にパリの街を歩き、人に会い、馴染みのカフェで原稿を書く。空腹のなかリュクサンブール美術館に入ってセザンヌの絵に出合う。ギラギラした彼の眼がパリという街の姿を生き生きと映し出している。 私は、ヘミングウェーが「自分のまだ書いていないもの、失ってないもので、一番よく知っているものは何だろう」と自らに問いかけるシーンが好きで、いつもこの場面にくると、そっと本を横に置いてひと息入れ、その余韻を味わうことにしている。ヘミングウェーの文章は、まさしくそのようにして書かれたものだと思う。 彼はまた「青春時代にパリで暮らすことができた人は、その後の人生をどこで過ごそうともパリはついてくる」という意味のことを語っている。 この言葉はそのまま京都にも当てはまるのではないだろうか。もちろん京都に限らずどこであってもかわまない。ひとりひとりが昔住んだことのある、その街のこと、その村のことを心に思い描くだけで、もし懐かしい気持ちになりこころ豊かになれるとしたら、こんな素晴らしいことはないだろう。 お客さんの中には「若いころ、この辺りに下宿していたんですよ、久しぶりに歩くと懐かしくてねえ」などと話かけて下さる人がいる。そんなとき私は、ああこの人もまた京都で生活したことが、ずっとついて回っている人なんだ、と親しみを感じるのだ。 去年の話になるが、ある雑誌から、なくなった昔の古本屋について何か書いてもらえませんかと頼まれたことがあった。そのとき私もまた京都で暮らした若いころを思い出した。 私が京都に住んでいたのは、大学5回生のときが最初で、やっと首だけが出せる窓しかない薄暗いアパートだった。お金はないが時間はたっぷりある青春時代だった。 京一会館という映画館で、小津安二郎を観たり、蝶類図鑑、しあんくれーる、ビッグボーイといったジャズ喫茶にもよく入った。古本屋で買った、リルケの『マルテの手記』をハラハラしながら読んだことも覚えている。ジャズ喫茶のなかで、大きな音のなかで、大山定一の翻訳の素晴らしさをだれかに話しくなり困ったこともあった。 当時通った古本屋のことも忘れない。丸太町通の一信堂、今出川通の千原書店、修学院の駅前文庫、どの店にも思い出がある。実際よく歩き回ったものだ。河原町の京都書院、駸々堂、丸善などといった新刊書店も個性があった。 昔の方がよかった、昔に戻りたいとは思わないが、でも失ったもののなかに何か大切なものがあったように思う。 (書物エッセイスト、古書店主) 朝の京都まちなかはおもしろい ![]() はたらく町家ウォッチング 今週からはじまりました 「東北のてしごと展」の店番に 朝から自転車で御池堺町へ さいきんこのエリアは 通らなかったので ひさびさ新鮮な気分です うれしかったのは この植木鉢たちに会えたこと ![]() よかった、もうないと思っていた!! 場所もしっかり覚えました 引いた感じもすばらしい ![]() (ほれぼれ) 湯葉の老舗「湯波半」さんには 朝からお客さんがひっきりなし ![]() 見ていると なぜか 男性ばかりというのもおもしろい (豆腐店の場合 女性が多いのに) ゆうがたは 宅配便に出会う ![]() 虫籠窓の立派な町家に宅配自転車 これはええ絵やとうれしくて Instagramにアップしましたら 「電動自転車ですね」という コメントいただき はじめて気づきました 荷物重いですもんね さて「東北のてしごと展」ですが おかげさまでたくさんお越しいただき 週末までになくなる商品が出るかも といううれしい悲鳴をあげています 可能なかぎり追加をお願いしましたので あと4日 どうぞおはこび下さい わたしも急きょ明日25日の 15時から18時半くらいまで 在廊させてもらうことになりました 宮城県亘理Watalisさんの 「いちごストラップ」も入荷 ![]() びっくり大粒あまおうサイズ いやあ この大きさ、ありやわあと 惚れなおしました *宮城県亘理はいちごの産地として知られる地域 再開の見通しがたった方はまだまだ少ない状況です 【Information】 東北のてしごと展〜買う支援・知る支援〜 東日本大震災から1年。津波によってすべてを失い、 それでも前へ進もうと立ち上がり、 てしごとに取り組みはじめた方々がおられます。 東北の皆さんの心意気のこもったてづくりの品々を 京都にて展示販売させていただきます。 開催日:2012年5月22日(火)〜27日(日) 時間:11:00〜19:00(最終日は17時まで) 場所:くらふと・ギャラリー集 京都市中京区堺町御池下がる丸木材木町680-3 TEL:075-254-3720 地下鉄「烏丸御池駅」下車 東へ3分 阪急「烏丸駅」下車 北10分 *わたしは 25日15時から17時半、27日15時から17時まで在廊予定です お声かけくださるとうれしいです いつもの公園の ブランコの下わくわくと ![]() およぐさかなのような影 5月21日朝 金環日食でした むかしのひとにとって日食は 見てはならないものであったそうな そのせいというのではないのですが なぜか積極的に見たいという気が 起こらずにいたところ 「日食のときにできる影がおもしろい」 と教えてくれた方があり はじめてこころが動かされ 「上ではなくて下を見よ」 ということで その日を迎えました さて何がおこるのか全くわからず しばらくは家のなかにいました 朝7時くらいだったでしょうか とつぜん窓からのひかりが 日暮れのように暗く あかみを帯びた色になり 思わずそとにとび出しました おそろしいことです みごとにのぼった太陽が 電球のスイッチを切ったみたいに みるみる暗くなるのですから うちの向いにあるいつもの公園に 近所のひとたちが集まっていて みんなそらを見ていました メガネを持ってないので 「リング」を見極めることは できませんでしたが 話に聞いていた通り 木のかげが 三日月のかたちになっています わくわく わくわく ![]() ...やっぱりちょっとこわい ほそまる影は 不気味な笑みにも 見えてくる ![]() わくわく わくわく やがて日があかるくなって いつもとかわらぬ朝の呈 ほっとすると同時に もう二度と見られないと思うと こわがらずにもっとしっかり 見ておくのだったと思ったり 今朝も7時をすぎて あのほそい影のことを 考えるのでした 毎月最終金曜日に 三度笠おむすび塾塾長(わたし) プレゼンツ「三度笠おむすび会」 5月開催のご案内です かねより「お昼なら参加できるのですが」 という声をいただいておりまして 今回は おひるどきに開催させていただきます じつはお昼におむすび、さいこうなのです! 出かける時はいつもおむすび持参です 何はなくてもこれさえあれば満たされる というわけで お昼を囲みに ぜひぜひお越し下さい お米の準備の都合上 info@sandogasa.net 宛 お知らせいただければありがたく はじめての方もどうぞどうぞ ご連絡お待ちしています〜 ●月例 三度笠おむすび会● 5月25日(金)12時から14時半 「紫苑(しえん)」 京都市北区小山西大野町43 北大路新町交差点の北西の道(若菜通)を 西へすすみ7軒め 南側の町家です ![]() おむすびと一品つきで いつもどおり 参加費300円お願いしています ![]() 佐藤初女さんに教わったおむすび を原点とした 「三度笠おむすび講座」 そして 21世紀を明るく生きぬくための 「三度笠メディア講座」 というのもやっており いずれも おおよろこびで出張いたします どうぞ気軽にお声かけください 「宮城県亘理に暮らす人たちは、感謝の気持ちをあらわして、相手になにかを手渡す時には、着物の残り布で仕立てておいた〈袋〉に入れていました。たとえばそれは農家の方がよそへお土産やお返しとして用いた1升の米であったそうです。特に定まった呼称はなく、今でも「ふくろ」がなまって、ただ「ふぐろ」と呼ばれています..」 この「FUGURO」の説明文を読んで、いっぺんに惚れてしまいました。 ![]() そんなゆかしい風習も、だんだん廃れていたところ、2011年3月11日の大津波の被害を受けた呉服店さんから譲り受けた昭和時代の生地から『ふぐろ』の再現を思いつかれたという発起人の引地恵さん。よくよくお聞きしたら学芸員をされていたそうで、納得。亘理の仮設住宅に暮らす方々が製作されています。 さてさて、このところ立て続けにお世話になっています 御池堺町「くらふと・ギャラリー集」さんのOharaさんから 「東北の手仕事の展覧会ができたら」と声をかけていただき 「ふんばろう東日本支援プロジェクト京都支部」の強力メンバーに 相談したところ このようなかたちで実現できることになりました 東北のてしごと展 来週5月22日から6日間の展示販売会です ![]() わたしは22日、23日の終日と最終27日の午後3時から在廊しますので ぜひぜひ「お茶っこ」しにお越しください 以下、サイトから転載です: 東北のてしごと展〜買う支援・知る支援〜 東日本大震災から1年。津波によってすべてを失い、 それでも前へ進もうと立ち上がり、 てしごとに取り組みはじめた方々がおられます。 東北の皆さんの心意気のこもったてづくりの品々を 京都にて展示販売させていただきます。 開催日:2012年5月22日(火)〜27日(日) 時間:11:00〜19:00(最終日は17時まで) 場所:くらふと・ギャラリー集 京都市中京区堺町御池下がる丸木材木町680-3 TEL:075-254-3720 地下鉄「烏丸御池駅」下車 東へ3分 阪急「烏丸駅」下車 北10分 (出品作品) ●「ふ」ブランドの「鍋つかみ」 ふんばろう京都支部の雇用創出プロジェクトチームが開発した、和柄鍋つかみです。宮城県南三陸町の女性たちが「生き甲斐が出来た!楽しいっちゃね!」と丁寧に縫ってくれました。売上げは縫い手さんの収入となり仕事による尊厳と希望をもたらします。ビビッドカラーの人気商品です。 ●亘理の「FUGURO」 「ふぐろ」とは、お礼返しのお米を入れるための布袋のこと。宮城県亘理地区の風習で,昔から着物のはぎれを合わせて作っておられたそうです。大切なものを包み、贈る。その感謝のこころが、東北から全国 へ、お届けできますように。 ●南三陸歌津メグミーズの「ストラップ」 「波で、家も仕事も失って、知性も理性も流された。 残ったのは、個性だけ」と笑う南三陸歌津地区のメグミ-ズの4人。なんとか前に進もうと作り始めた希ストラップ。「復興」と「縁」の願いを込めて。彼女 たちの明るさが復興の原動力です。(メグミーズさん最高!大ファンなんです) ●南三陸・福楽(ふっくら)布ぞうりの会の「布ぞうり」 ふんばろうプロジェクトが手に職をと被災地で広めた布ぞうり。元々ワークショップを受けられた方々が「収入につなげたい」と自主的に立ち上げました。南三陸から、陸前高田市、その他の地域にも自立を目指して、作り手さんが増えています。 ●かたくり舎織姫の会の「織製品」 宮城県山元町のお母さん達による「かたくり舎織姫の会」。自立に向けてストール等を手織りしています。個人宅から始め、震災で農業が出来なくなった方も加わり今では18人に。家族がまだ見つかっていない人も「織り出すと気がまぎれ、夢中で織っています」と。てしごとは、ひとに生きるちからを与えるものではないでしょうか。 ●クラフトのほか、南三陸の「めかぶ茶」など美味しい食べ物も届く予定です どうぞお気軽に「お茶っこ」しに、お立寄り下さい。 前回のつづき 熊野市波田須滞在記その4です この時期の 重要任務 朝いちばんの仕事について お話するのが抜けていました 「お茶つみ」です 朝6時 いや、もっと早くから 里をあげてお茶つみをされます ![]() 道で会えば 「お茶つみ済んだ?」 が あいさつ変わりになるほど この時期の重要ミッションのようで 1年間家で飲むお茶を収穫されるとのこと だいたいどのお宅も自家用と 身内に分ける量を摘むそうです 朝いちばんに摘んだ葉を 昼頃に こんな感じで 干されています ![]() 干す前に 炒って 手でもみます 兄の家でも昨年から海好き仲間の方々が 見よう見まねでやっています ![]() 「去年は『もむ』が抜けていたんよ」 もむというより「まるめる」という感じ 1枚1枚くるくると まるめたら お湯を注ぐときに 葉がひらいて 「ふわっ」とよい香りがたつそうです 「日々進化するのだ」をモットーに とにかくやってみるのが大事ということで 無理はせず これくらいを干します ![]() 「もっと摘まな」と言われるそうな) 今年もこの中から少し分けてもらいました こちらでもうちょっと干してから 今年の新茶の出来を味わう予定 がんばったら 煎茶 抹茶も出来るらしい! いつか波田須ブランド「わた茶」として (兄の苗字の「綿田」からとって「わた茶」) 売り出そうかと言って炒ってます うふふ 5月4日 三重県熊野市波田須の朝 兄の家からのぞむ海はおだやかで ![]() 一度として同じ光景はない 兄からメールが届いたのは3月 「波田須は早咲きの桜が咲き 甘夏の収穫の季節になりました。 今年は出荷しない農家の方より 採ってもかまわないからと 言ってもらえてます。 みんなで遊びもかねて来て下さい」 京都はまだまだ寒くて震えていたとき こんなメールにこころおどらないわけはない わたしは甘夏 夏みかんが好きで好きで その夏みかんをいつでも 木からもいで食べられるというだけで 波田須に住みたいと思っているのです そんなわけで待ちに待った 「甘夏狩り」に繰り出しました ![]() 兄のあとについて 一輪車を押す和太郎 ![]() さすが10歳ともなれば もう立派な働き手です 名人Yさんの甘夏畑 みかんの花がほころび ![]() とおくに青い海 ![]() もう夢のようです 花の香りにつつまれて 枝からいただくみかんの 美味しいことったら ![]() 「うまいなあ」「うまいなあ」 笑いがこみあげてとまらないわたしたちに ーー「甘夏農家は重労働なんや」ーー 繰り返し兄が言っていたことが リアルに迫るまでいくらもかかりませんでした 摘むは やすし ![]() 増える重量 ![]() そびえる坂道 急勾配 ![]() 「こ、これはたいへんや..」 甘夏は1つ1つの重量が重く かさばるので運送料がかさみ 遠くに運べないというのもわかる 欲張っておなかに詰めた分もしっかり 重みとなって襲いかかります それでも「欲と二人連れ」とは言ったもの 貴重な甘夏を食べたい一心で よいせとよたよた帰ったのですが 午後からは 田植え 大丈夫?? (つづきます〜)
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